下北沢駅

小田急線は路線の地下化や新駅舎などの動きが、大分前から継続しています。

下北沢駅もその一つ。
写真は工事中の小田原方面のホームの様子ですが、何か惹かれる物を感じました。

これだけの数の立派な鉄骨が林立する様は、日常ではあまり目にしません。
鉄骨が作り出すリズムがホームの長さを強調し、普段あまり気にしていない事をあらためて意識させられます。
ヨーロッパの石造りの回廊や列柱を連想される方もいるのではないでしょうか。
林立する錆付いた鉄骨に上から光りが降り注ぐその様は、魅力的ですらあります。

錆も、鉄が鉄である事の生々しさを感じさせてくれます。
腐食というイメージよりもむしろ力強さを感じるのは、余計な装飾の無い素材自体の持つ力なのかもしれません。

これが建築構造用だと表面を化粧したり、保護する必要性が出てきてしまいます。
ポイントは耐用年数をどれだけ必要とされるかですね。
仮設的なものと長期的なものとでは前提が変わってしまいます。

鉄板錆仕上げの建築はすでに存在しますが、構造自体が完全むき出しで錆仕上げというのは、耐久性や防火性の問題でなかなか難しい。
でも、いつか挑戦してみたいイメージの一つです。

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