Archive for 4月, 2010

ラーメン

金曜日, 4月 23rd, 2010

突然ですが、かなりのラーメン好きです。
生活拠点が変わる度、常に自分のお気に入りのお店を見つけてきました。

みそも塩もとんこつもつけ麺もよく食べるし、美味しいお店も沢山あります。
でも、自分の中での金メダルはやっぱり醤油ラーメンです。

最近食べて美味しかったのは、白河ラーメンで有名な「とら食堂」。
味はさっぱり醤油なのに、コクで箸が進んでしまうという感じでした。

しばらく食べてなくてもまた行きたくなってしまう、そんなお店があります。
思い出補正も若干かかっているかもしれませんが
なかなか行けない、でもまた食べたいお気に入り店をいくつか紹介します。

■「まこと食堂」(喜多方)

喜多方ラーメンと言ってもお店によって味は違います。
自分が食べた中では、まことの醤油が一番好きでした。
器にたぷたぷのスープで出て来るのが印象的。

同じく喜多方の坂内食堂(透き通る醤油スープ)も好きで
昔、まことから坂内とハシゴした事もありました。
ラーメンをハシゴしたのは後にも先にもこの一回だけです。

■「牛乳屋食堂」(会津)

太麺に良くスープが絡みます。
市街地から離れているので、このラーメンを食べるために出向くという感じです。

こういう醤油ラーメン、東京でも見つけたいのですがなかなか。
半分諦めている自分も。。
横浜ラーメン博物館に期間限定で来た時は迷わず行きました。

ここ、かつ丼も美味いんです。

■「ますや分店」(郡山)

たしかメニューはラーメンのみで、麺の固さだけ注文できた記憶があります。
魚介系の黒い醤油スープは、とんこつ醤油とは違った濃厚さです。
食事時はいつも込んでました。
ますや分店は閉店してしまいましたが、今は本店と駅前店があります。

■「江ぐち」(三鷹)

東京でなかなか出会えなかった、なつかしくて美味い醤油ラーメン。
そば粉(?)が入っているのか、褐色の麺。
江ぐちを見つけてからというもの、週1〜2回のペースで通うようになりました。

でも、悲しい事に今年1月31日をもって閉店してしまったのです。
いつもお客さんでにぎわっていたのに。。
本気で復活を望みます。

三鷹

火曜日, 4月 13th, 2010

私たちの事務所は三鷹にあります。
三鷹と言えば、皆さん何を思い浮かべるんでしょうね。
ジブリ美術館、井の頭公園、玉川上水、太宰治、山本有三、三木露風・・・

駅前商店街は、ここ数年の高層マンション建設ラッシュもあって
けっこうな数の中・高層ビルが林立しています。
でも、高層部分のセットバックなどのおかげで
通りを歩いていてもその高さや圧迫感をあまり感じません。

安心感というか、昔ながらの商店街の雰囲気をなんとなく感じます。
「街並みの美学」(著・芦原義信)によれば、道幅と建物高さの比率、
道幅と建物高さの大きさ自体が、空間の質を左右すると言います。

三鷹駅前商店街は、道幅/低層部の建物高さ≒1に近いと思います。
この比率は、狭すぎず、広すぎずの快い広さとの事。
(京都の伝統的町家とおもての関係も6.5m/5m=1.3だそうです。)
広すぎない石畳道路もあって、程良く囲われた場を生んでいるのかもしれません。

井の頭公園、ジブリ美術館に向かう玉川上水沿いの通りは
春は桜並木が綺麗で、歩いているだけで心が晴れます。

「風の散歩道」という名前のとおり
天気の良い日は、自転車に乗って井の頭公園までサイクリングも気持ちいい。
駅からジブリ美術館まで歩くと20分ほどかかるのですが、
この玉川上水が気持ち良いので、歩いて向かう人も多く見かけます。

電車好きには有名なスポット、三鷹電車庫跨線橋。
電車庫の引込線と線路をまたぐこの鉄骨橋は、全長90メートルもあります。
太宰治は、「いい所がある」と、お弟子さんを連れてよく来ていたそうです。

休日には、お孫さんを連れた方や親子をよく見かけます。
「あ、ちゅうおうせんきた!」「そうぶせんきたよ!」「かいじだ!」。
・・・みんな良く知ってますね。すごく楽しそうです。
でも、ここは子供だけでなく大人も楽しめると思います。

電車を真っ正面から見ることができるだけでなく、距離が近い。
そして、電車の振動で揺れる昭和4年完成の鉄骨橋。何とも言えない臨場感。。
まるで、自分の足元すぐ下を通り抜けるような感覚です。
私も久々に童心に帰って、大人げなくフェンスにへばりついてしまいました。

ずっと、車庫に並ぶ車両や通過する列車、背後に広がる街並みを眺めていても
飽きる事のない、ゆったりとした時間が流れる不思議な場所です。

この橋から、太宰が眺めた武蔵野の夕陽を見るのもまた一興。

雪景色

木曜日, 4月 1st, 2010

もう花見の時期ですね。

これは日本三大桜の一つ、「三春滝桜(種:ベニシダレザクラ)」の夏の姿。
花満開の写真はどこかで目にされている方も多いかもしれません。
花が流れ落ちる滝のように咲く様からこの名前がついたそうです。

根回り約10mの立派な幹と東西25mにも及ぶ覆い被さるような枝。
樹齢1000年以上と言われるその様は貫禄充分。

支柱が無いと折れてしまうほど大きく広がった枝の下から見上げると
自分の存在が小さく感じられるほど圧倒されます。
ちなみに赤坂サカスの中心にある紅枝垂は子孫樹(100歳)だそうです。

今年は滝桜の春が見られるだろうかと思いつつ、去年の冬の姿を少し。
「もう春なのに桜の雪景色?」と言われそうですが。

春満開の姿はもちろん見事なのですが、実は冬も美しい。
人、人で大変な春とは違い、観光客は誰もいません。
その姿は、周囲の静けさと相まって幻想的ですらあり、まるで水墨画のよう。

「しんしんと降る」とは良く言ったものだと思います。
雪を踏みしめる自分の足音しか聞こえません。

田舎の雪景色は好きです。
路面が凍って運転が怖かったり、積もれば雪かきが必要だったりしますが。

雪は余計な雑音を消してくれます。
トタンや瓦、アスファルトの道路は、色も素材も隠されて形だけが残り
昔の街並みに少しだけタイムスリップしたような感じがします。

最近は減ってきましたが、元々雪国の民家は勾配がきつく大屋根でした。
家=屋根のような印象は、まさにブルーノタウトが描いたスケッチの世界。
そして、雪をまとった真っ白い大屋根は美しく、とても素敵です。
冬は屋根の存在が強調され、建物の重心の低さをより強く感じさせてくれます。
惚れてしまいそう。。

大地に根を下ろすようなどっしりとした存在感は
もしかしたら滝桜の魅力と通じる所があるのかもしれません。

花をまとった滝桜も感動的。
滝桜の見頃は4月中旬~下旬です。