この木なんの木
立川にある昭和記念公園。
銀杏並木が有名なので、行った事のある方も多いだろうと思います。
金色の絨毯やそこに映り込む影は本当に綺麗で、秋の彩りを感じさせてくれます。
公園の中央にあるのは「みんなの原っぱ」と呼ばれる広場。
フリスビーを楽しむ親子や、寝そべって空を眺めているカップル等、
いろんな人々が寛いでいます。
使い方を限定されない、ゆったりとした時間が流れるこのような場所は好きです。
作り込まれすぎて恣意的なものは、窮屈さを感じる事がありますが、
「あなたはどうしたい?」と、程良くこちらに過ごし方を委ねられるような場所は
気持ちが良いですね。贅沢な場所です。
みんなの原っぱの真ん中にシンボリックに存在する樹木があります。
思わず
「この〜木なんの木〜」
という唄が頭の中で流れて来そうなその存在感。
視界を遮る物がないためかなり遠くから見えますが、
歩いてみるとなかなか辿り着かない。
育ちたいように育ちました!と言っているような、
樹形も伸び伸びとしていてとても大きなケヤキです。
不思議なもので、丸い広場の真ん中にこの樹を見つけると、
吸い寄せられるようにその中心を目指して歩いていました。
子供の頃は、田舎で山や川、田んぼの中で自分たちで遊びを見つけていました。
岩山に屋根をかけて秘密基地を作ったり、畦道をバランスを取りながら渡ったり。
(時には田んぼに落ちて泥だらけになる事も。。。)
自然の中にヒントを見つけて、自分たちから楽しんでいました。
家でも、公園でも、街中でも、「ちょっとくすぐる」ようなしかけがあると
新しい行動・活動が誘い出され、にぎわいを生み、
そこはより魅力的で豊かな居場所になるのかもしれません。
ヒントを与えつつ、でも押し付けにならない。。。
この加減が難しいところですね。